あらすじ
ブラック企業で働く青山隆。
彼は毎日上司から罵倒を浴びせられ、精神的に追い込まれていた。
ある日電車のホームで命を絶ってしまおうと考える。
ホームへ落ちようとしたその時。
山本と名乗る同級生が青山を救う。(本当は同級生ではなかった)
青山を強引に飲みに誘い、会話を重ねることで仲良くなっていく。
山本は仕事のアドバイスなどをしたり、様々な面で青山の助けになる。
しかし、それでも青山は仕事によってますます追い込まれていった。
夜も眠れぬほどに。
「もう死んでしまおう。」
そんな考えで会社の屋上で飛び降りようとしたとき、山本が駆けつける。
家族が悲しんでもいいのか。残された方は最悪だと。
青山は実家へ帰り、仕事を辞めようとすることを打ち明ける。
家族は快く相談に乗ってくれた。
仕事を辞める決心をした青山は山本にそのことを伝え、会社を辞めた。
「やっふぉぉぉぉい!!!!」とカバンを振り回しながら喜ぶ青山。
辞めたことを山本に伝えようとすると、彼の姿はどこにもなかった。
もう一度山本に会うため、彼を探し始める青山。
そうすると、真相が明らかになってきた。
彼には双子がいたが、その双子は過労により自殺してしまったこと。
そうしたことから、青山を見かけた日に彼を救ったこと。
今度は山本を助けるため、青山はバヌアツに向かった。
山本と出会い、親友との再会に二人は喜んだ。
感想/レビュー
いやー泣けます。山本の優しさが本当に沁みましたね。
追い込まれた人間にとって本当に救われる気持ちになると思います。
それ以前のブラック企業での演技が本当に恐ろしいです。
ザ・ブラック企業という感じ。有給は取るな、遅刻は罰金、給料から天引き。
果たしてここまでのブラック企業が未だに存在しているのか謎ですが、、、(多分まだあるんでしょうね、、、)
その中で青山の気持ちを考えると、本当に怖くて震えます。
毎日上司にダメな奴だと言われ、いつしかそれが本当に思えてくること。
かといってすぐ辞めるわけにもいかない。
家族にも迷惑がかかるし、次に仕事が見つかるとも限らない。
ただただ自分の実力が足りないだけ、、、
追い込まれ方がリアルすぎるため、見ていて辛くなってしまいました、、、
ただそれを救ってくれる山本という存在。
本当に青山にとっては勇気を貰えていたのだと思います。
話の流れもかなり面白かったです!
初め、山本が幽霊だと思いますよね。笑
実際にあんなアロハのシャツ着ながら助けてくれたり、ブログを観たら死んでいたり、という流れで山本は実は以前ブラック企業に勤めていて死んだ霊なのか、、、?と思っていました。
しかし、あんなに実体があるのに幽霊というのは厳しいのでは、、、?と疑問を抱いていたところ、実は自殺したけど生き残っていたのでは、、、?という考えが浮かんでいました。(実際は双子でした)
そういった山本の存在も考察するのが楽しかったりしました。笑
最後にバヌアツで再開するの良いですね。(*´з`)
個人的評価
「生きてさえいれば、なんとかなる。」
青山のお父さんの言葉ですが、実際生きていればなんとかなると思います。(多分)
人には向き不向きもあるし、視野を狭めてこれだけしかない!って考えてしまうことはあまり良くないですよね。
なんだか見ていて温まる映画でした。