あらすじ
金持ちの家族の家庭教師を始めたことから、段々と取り巻きを地下家族で固めていく、、、
しかし、金持ち家族の元家政婦がなんと借金に追われた夫を地下に隠し持っていることが発覚。
すぐその後、元家政婦に地下家族の正体がバレてしまい争いに。
元家政婦を誤って殺してしまい、これからどうするか考えている内に元家政婦の夫が虐殺行為を。
地下家族は襲われ、姉は死亡。息子は重症。父は行方不明に。
しかし、あるメッセージを息子が拾う。
「父は地下で暮らしている。」
いずれ父を救い出すと決意する息子だが、この格差社会で如何に救い出すのかは不明である。
感想
いやーパッとあらすじを書いてみたのですが、とんでもないですね。笑
映画のパートを分けるならば、偽装の就職→格差社会という流れになっているかと思います。
偽装の就職編はかなり面白いです!
というか地下家族が本当に頭が良すぎます!あんなにも上手くいくものなのか。爽快。
行程を眺めているだけでも本当に面白い。ジワジワと金持ち家族の周りが埋まっていきます。
しかもキチンと対策をしているのが凄い。(ベンツ見に行ったりと)
運転手や家政婦、なかなかすんなりとこなせるものじゃないですよね、、、
あの家族本当に恐ろしい、、、
続いてはお約束の発覚。やはりバレるんですね。
しかし、バレてしまったのが追い出した元家政婦。しかも夫が地下に住み着いているという恐怖。
この編から「面白い」が「恐怖」へと移り替わってきます。
バレてしまったが故のハプニング。元家政婦を蹴り落としてしまう。(もちろん金持ち家族にバレないためではあるが)
元家政婦の夫が怒り狂い、金持ち家族がパーティしている最中に登場。
地下家族を襲い、息子君は撲殺級、姉は刺殺。恐ろしすぎる、、、汗
しかし、ここでなんと地下家族の父が元家政婦の夫に復讐するのかと思いきや、金持ち家族のお父さんをナイフで刺します。
その理由として、この映画で一貫して登場するのが「匂い」。
初めはただ単に臭いという表現(「加齢臭とかかな?」)で笑えていましたが、後半には地下の匂いという表現に。
そして金持ち家族がその「地下臭」を嫌がっている場面が多々ありました。
そして洪水事件。地下に住んでいるために、住居が全て水浸しに。
しかし、金持ちはその影響を全く受けません。高いところに住んでいるから。
韓国における格差社会。その描写がかなり現れます。
↑一応こちらに何故、半地下住居が誕生したのかが書かれています。
さらに地下家族の息子さんの最後の手紙の返事。
「いつかあの家を買って、父さんはそのまま出てきてくれ。」
と書かれていますが、、、最後には手紙を読んでいる場面に戻ります、、、
つまりは「妄想」なのかと、、、
現実的には貧困→富豪への転換は不可能ということをたたきつけられます。
この映画、かなり心に残りました、、、
改めて知る韓国の格差社会。金持ちが知る由もない地下の争い。
そういった濃いものが映画後半に描かれていました、、、
評価
笑いと恐怖を同時に引き出すとんでもない映画です!
映画好きには是非オススメしたい!
まだ観ていない人は前半の面白さと後半の恐ろしさを味わって欲しいと思います、、、