というわけで。
観てきました。現在話題を呼んでいる作品「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」。
私は全く世間の評判を見ずに行ってきましたね。
だってビアンカかフローラかのネタバレを食らいたくないし、
初ドラクエ映画ということで期待を膨らませて観に行きましたね。笑
しかし。
この映画には衝撃のラストが待ち構えていました。
そう。映画の内容を全てひっくり返してしまうような。
賛否両論ありますが、俺はこのラストを認めない。
どうしてこうなった?
はい。というわけでネタバレのオンパレードでトークを繰り広げていきますが、最後の場面でウィルスみたいなものが出てきます。
で、実はVRの世界な感じだと。
リュカはただの社会人だったいうことが判明します。
そしていきなりスラリンが「俺はワクチンだっ!」などと供述をしてウィルスを倒すことができました。めでたし、めでたし。
めでたくねぇ!!!!
いやダメだろぉぉぉぉ!!!!
何がダメかというと、このチンケなVR落ちにDQ5の物語が乗っ取られてしまったことだ。
幼少期に親が殺され、奴隷として過ごし、ヘンリーと手を組み、フローラやビアンカを再開し、それでどっちを選ぶか真剣に悩み、子供産んだかと思えば石化され、8年の時を経て再開。今度こそゲマを打ち倒すと。
このストーリーがDQ5なんです。
想像を絶するような苦難と人生が詰まった物語なんです、、、!
それをVR落ちだなんて、、、
なんでだよぉ、、、
普通にDQ5の物語だけで素晴らしい内容なのに。
途中から見えた怪しさ
最後のシーンまで怪しい部分は所々ありましたね。
まずは冒頭の幼少期シーン。
ゲームであらすじを見せていましたが、「あれ?結構重要なのにかなり早く進むなぁ」なんて思っていました。
初めてドラクエ5を見る人にとっては展開が早すぎるのではないかと。
またビアンカやゲレゲレと仲良くなるシーンなど重要なとこ満載をサクッと片付けてしまうのはちょっと後々響きが鈍くなるんじゃないかなーと思いました。
まあでも別に尺の問題もありますし、ここは仕方ないのかなーと思っていました。
次が、花嫁を選ぶシーン。
少し軽すぎる気が、、、と思ってしましました。
フローラに一目ぼれチックなことをするのはわかりますが、ビアンカへの道のりをもっと深くして欲しかった、、、
なんかいきなり現れて告白!という印象がなくもない、、、
もっとパートナー感を出すために幼少期時代のシーンが欲しかった気もする、、、
そこでこのシーンの最中に首を傾げるのが、「じこあんじ」のテキスト。
あれ?ってなりますよね。こんな文字の感情で結婚相手選ぶの?
この疑問。ラストシーンで見事回収されました。ありがとう。
勿論良いところはあります!
なんか色々言ってしまいましたが、勿論良いところは沢山あります!
素晴らしいCG
まずはCG!
これは感動ですね!
・ドラクエのキャラがあんなにもヌルヌル動く!
・敵モンスターにオリジナルデザインが施されており、超カッコイイ!
・各所の街並みや洞窟、とても良い雰囲気にデザインされています!
呪文
呪文もカッコよかったですね!
メラゾーマやバギマ、ルーラやラリホーマ。
今までゲームで想像してきた呪文たちをスピード感溢れる戦闘シーンなどで見られるのは感動しました。
フローラが可愛かった!
今回の映画でフローラの株がかなり上がったのでは。
占い師に化けていたとは、なんと健気な、、、
間違いなくフローラ派に追い風が巻き起こりましたね。
吉田鋼太郎さんが演じるゲマがスゴイ!
吉田鋼太郎さんが演じるゲマが物凄い良かったです!
あの邪悪な雰囲気。笑い方など、ゲマそのもの。
役がはまりすぎていて、ゲマというボスを更に盛り上げてくれました!
すぎやまこういち先生の音楽
これがまたいつも通り素晴らしい。
映画ともマッチし、物語が進むにつれ、曲で盛り上がってきます。
曲を聴くだけであのときの冒険を思い出しますね、、、
総合評価
★★☆☆☆(2.9/5.0)
どうやら今年の問題作にランクインしましたね、、、
ラストはやってはいけなかったと常々思ってしまいます。( ノД`)シクシク…
ドラクエとは主人公に入り込むものなんです。
ゲームを遊んでいることなんて皆すでに知っているんです。
最後まで浸っていたのに最後に目を覚まさせるようなメッセージは要らないんです。
でも最後の終わってしまうシーンは少しだけ共感できます。
エンドロールを迎えると終わってしまう旅。
この儚さや寂しさは確かにドラクエが終わるときの感情ではありますね、、、